身近な自然  

2016年3月25日金曜日

細ケ沢川の水生生物調査

先日細ケ沢川上流(標高450m)の水生生物調査を行った。12年前から年に4回、細ケ沢川上流、中流、下流の水質調査(パックテスト)を行っているが、上流の水質が一番悪いので、当然水生生物にも反映されているはずと専門家の方にお願いをして調査することにした。結果はやはりというか、考えていた以上の異常な結果である。

見つかった水生生物(ランダムに川底をすくって拾い出したもの)





2月に同じ場所で行った水質調査の結果


ユスリカ類の多さに驚いた。イトミミズも多い。どちらも水質階級Ⅳのとても汚い水の指標生物である。水質悪化の原因は近くに大きな牧場があるためとは分かっているが、これほどの影響があるとは驚きである。当然きちんとした設備で管理されているはずだが、かなりの汚水が流入しているらしい。パックテストのCODが特異な数値になっていることでも分かる。硝酸イオンも雨の少ない冬なので、この数値だが、雨の後は非常に高い値になる。雨水と一緒に汚水になって川に流入しているようである。身近な川がこれほどに汚染されているとは問題だと思う。