身近な自然  

2022年1月6日木曜日

ハイタカが庭でスズメを捕食

午後1時過ぎ、窓越しに見慣れない鳥の姿が目に入った。

何?猛禽っぽいが.....?? 双眼鏡で覗いてみると、まさに鋭い眼光の猛禽。オオタカに似ているが、オオタカより小さく、胸の模様、羽も違う。ツミまたはハイタカに違いないと頭の中で巡らす。ツミは夏鳥でまれに越冬個体もいるようだが、確率は低い。ハイタカを近くで見たことはないが、オオタカに似ているし、ハイタカに違いないと確信する。あとで画像を見て、胸の模様がツミの幼鳥はきれいなハート型だが、このハイタカは横長のハートっぽい形。ハイタカの幼鳥か若鳥らしいのではないかと思う。

どうやら庭に集団で来ていたスズメの一羽を捕らえたらしい。体の下に羽が散らばっていた。捕らえたばかりらしく、それから30分ほど、羽をむしり、捕食する一部始終を窓越しに観察することができた。














捕食跡 
羽の中に小さな骨と嘴の先らしきものが残っていた。

捕食現場は、普段見ている窓からは見えない角度だったので、もしたまたま見かけなければ全く気が付かずじまいだった。お正月からスズメには気の毒だが、ハイタカをじっくり見ることができて、春から縁起がいいのかもね。

窓越しから見るハイタカまでの距離は約十数メートル。窓越しとはいえ、目のよいタカのこと、覗いている人間には気づいていたかもしれない。ハイタカにとっての敵は人間よりカラス。幸いカラスに見つからず、最後まで民家の庭で完食できたというハイタカにとっても運が良かったのかもね。

それにしてもオオタカの姿はこの辺りでは珍しくないが、ハイタカが身近なところにいたというのは意外なことだった。空高く飛んでいるタカをみても、たいていオオタカが飛んでいるとしか思わなかったが、意外とハイタカも混じっているのかも。高い所のタカを識別するのは難しいが、これからは思い込みのないように見たいものだ。

       動画はこちらから https://youtu.be/NNkyLcRfSVQ