身近な自然  

2023年5月25日木曜日

エゴノネコアシフシ、エゴノキハツボフシ、クヌギカメムシ、アシナガグモ、ダイミョウセセリ

エゴノネコアシフシ
雑木林に多いエゴノキにエゴノネコアシアブラムシが寄生し作った虫こぶ。最近見ないなぁと思って、探していたが、今朝、観察しやすい若木に3個ついているのを見つけた。この虫こぶはこれから大きくなり、バナナ状の房のようになる。この虫こぶを形成するエゴノネコアシアブラムシの生活環は大変興味深く、単為生殖をしたり有性生殖をしたり、季節ごとに寄生する植物を変えたりするという驚くべき習性を持っている。低い目線で久しぶりにじっくり観察できそう。

エゴノキハツボフシ
なんと同じ木に別の虫こぶ3個ついていた。こちらの虫こぶはエゴノキニセハリオタマバエという長ったらしい名前のタマバエが形成者。このタマバエの生活史もかなりユニーク。上記のエゴノネコアシフシは7月に有翅虫がバナナの先から飛び出してくるが、こちらのタマバエが出現するのは来年の5月頃。つまりこの虫こぶはこのまま夏と冬を越すというな仕組みになっているらしい。自然界は不思議に満ちている。
クヌギカメムシ
ずっと幼虫ばかり見ていたが、ようやく成虫に出会った。青々している成虫を見ると、秋から冬にかけての赤っぽい色と随分違うことが分かる。
クヌギカメムシの横で、アシナガグモが卵のうを守っていた
ダイミョウセセリ 今季初。