身近な自然  

2016年1月26日火曜日

センダンと鳥たち

冬はセンダンの黄褐色の実がよく目立つ。大きなセンダンの木にムクドリとヒヨドリが来ていた。他の鳥が群がっているのは見かけない。

センダンは暖地の海岸に生える落葉高木だが、ここ群馬でも普通に見られる。春5月頃薄紫の小花をたくさんつける。樹形はあまり格好が良くないが、花はとても気品がある。



ヒヨドリが実を口にくわえたまま飲みこめず悪戦苦闘して、ようやく飲みこんだり、ポロっと下に落としたり、くわえたまま飛んでいくのもいる。鳥たちにとってセンダンの実は大きすぎ?取り損ねた実が小枝ごと木の下にたくさん落ちていた。

ムクドリ

ヒヨドリ


このセンダンの実が食べられずにいつまでも枝にぶらさがっているのは、余程実がマズイからではと思っていたが、単に食べにくい果実だからではないだろうか。柿の実のように果肉がたっぷりで大きければ食べやすいが、このセンダンの実は小さいうえに果肉が少ないので効率が悪いのでは?降雪や真冬の餌不足でやむなく餌にしているように見えなくもないが....。

薄い外果皮をむくと、ねっとりとした果肉が核に張り付いている。ナツメのような感じ。舐めてみると少し苦味があるが甘い。決してまずくない。

果肉部分

果肉を取ると核が出てくる。非常に硬い。

上から見ると五角形

別の実を割ってみると各部屋に種が入っている。5~6個。核が大きく果肉少ないのが分かる

種子


この大木のセンダンの実が食べ尽くされるのはいつだろうか、観察を続けよう。