身近な自然  

2024年7月14日日曜日

セスジスズメ幼虫、トックリバチの巣

 畑のタケノコ芋の葉をムシャムシャ食害するセスジスズメ
4令かな?丸坊主にされては困るので、移動してもらった。他の食べ物を探して。ヤブカラシもあるよ。

草むしりをしていたら、シダにトックリバチの巣がついていた。泥で蓋がされている。この中には1個の卵があり、孵化したハチの幼虫のための蛾の幼虫が一杯詰まっているはず。繭がつくられ蛹になって、蓋が開けられるまで見守ることにしよう。

2024年7月13日土曜日

桃ノ木川上流の自然観察会 動物篇

 7日に南橘の自然観察と環境を守る会主催の自然観察会が桃ノ木川(田口町)で開催された。この場所での観察会は、今回で3回目になる。昨年の様子はこちら。昨年は観察目的のアオハダトンボは見られなかったが、今年何と♂♀両方ばっちり見られた\(^o^)/。一週間前の下見の時はハートマークの交尾も見られた。ちょうどアオハダトンボの発生時期ピークと重なったようで、ラッキー。以下、6月30日の下見と7月7日観察会当日の観察記録。(画像のほとんどはEさん撮影)


南橘地区の桃ノ木川で生息していた貴重なアオハダトンボは18年前をピークに減り続け、14年前に上流にあった堰が撤去されてからは急激に減少し、ここ5~6年はほとんど見られなくなっていた。源流近くで細々と命をつないでいてくれたようで喜ばしい。源流付近は流れが穏やかで、藻は少ないが、護岸されていない岸辺には草が多く、その草が水の中に張り出しているので、産卵ができているようだ。桃ノ木川は農業用水路だが、ここは源流ということもあり、合流する川がないことも、清流のシンボルであるアオハダトンボの生息を可能にしていると思われる。

アオハダトンボ♂

アオハダトンボ♀
交尾
ニホンカワトンボ 褐色型
ニホンカワトンボ 透明型♂

ニホンカワトンボ 透明型♀
ハラビロトンボ♀
アキアカネ
ハグロトンボは一匹のみ観察されたが、アオハダトンボ、ニホンカワトンボの時期が終わると、増えてくると思われる。

オニヤンマのヤゴ
1匹目は3人のお子さんを連れたお父さんが見つけ、2匹目はお子さんの一人が見つけてくれた。
顎がスゴイ。水の中では、獲物を見つけるとこの顎がのびて、鋭いギザギザで捕まえるシーンが繰り広げられる。
チョウ類では、ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、ヒメウラナミジャノメなどが見られた。
ヒメウラナミジャノメ

ツチバッタ
ショウリョウバッタ まだ幼虫のよう

ナガヒョウタンゴミムシ
ブロックを持ち上げたところ、出てきた。容器に入ってもらう。大あごが立派。
水生生物調査
カワニナ
非常に多い。ということはゲンジボタルもたくさん見られるようだ。
カワトンボ、ハグロトンボなどのヤゴ

ヒゲナガカワトビケラ
礫が少ないのでトビケラ類はほとんど見つからないが、多少ある石についていた。
ヨシノボリ
コオイムシ 群馬県のレッドデータにも載っている絶滅危惧種
チラカゲロウ
トウキョウダルマガエル
サワガニ 
死んでいたが、観察会で毎回見られるので生息しているようだ。
アメリカザリガニ 
結構多い。とてもきたない水の指標種になっている。上記サワガニはきれいな水の指標種なので、両種が入り混じっているが、アメリカザリガニの方が多いと思う。

タイワンシジミ
どこの水域でも見られるようになった外来のシジミ。

2024年7月12日金曜日

桃ノ木川上流の自然観察会 植物篇

 観察会前日に草刈りが行われたので、画像は下見の時に見られた植物。外来種が圧倒的に多い。クサノオウ、ヤブカンゾウは在来種だが、他はすべて、外来種の帰化植物。

クサノオウ
折ると橙黄色の汁が出る。その汁の中にアルカロイドを含み、薬草として利用されている。ちょっと折っただけで、皮膚に汁が簡単についてしまうが、かぶれるほどではないようだ。名前の由来は皮膚病に効くので「瘡(くさ)の王」。アリが好むエライオソームという物質がついていてアリによって種が運ばれる。
種をほぐすとまだ熟していなかったが、エライオソームがついているのが分かる。
ヤブカンゾウ
この季節、畦道などでよく見られる。
ゼニバアオイ
今やどこでも見られる外来種。花は可愛いが、繁殖力が強い。
アレチウリ
水辺では必ず見られ、特定外来植物に指定されているやっかいなツル植物。水辺から離れた民家まではびこっていたので驚く。伸びたツルが途中から逆に巻いているのがよくわかる。
ムラサキカタバミ
鱗茎で増えている。
ムシトリナデシコ
花の下にネバネバした粘液が出ている茎の部分があり、名前の由来になっている。
白花のムシトリナデシコ ちょっと珍しいのかも。
アカバナユウゲショウ
朝から咲いているのに、何で夕化粧なのか、いつも疑問に思っている。
ムラサキツユクサ アメリカ原産の帰化植物 
トキワツユクサ こちらも帰化植物
ワルナスビ 棘だらけのやっかいな雑草

2024年7月10日水曜日

ノスリ、アキアカネ、ランタナ

 林縁で鳴きながら飛び立つ大型の鳥に出会う。気が付かなかったが、近くに止まっていたらしい。どうやら今年生まれのノスリの幼鳥のようだ。さらに近くの木に止まっていたもう一羽が鳴きながら、後を追うように飛んで電線に止まるのが見えた。6月初旬に巣立ち、独立に向けて親からトレーニングを受けていたと思われるが、1か月経ち、独立したのだろうか。近くに親の気配はなかった。

上にカラスが止まっているが、平然としている?


もう一羽 まだあどけなさが残っている....

アキアカネ
猛暑に弱いトンボ。避暑地の山にこれから向かうのかな?
ランタナ
次々と開花しているよう。可愛い花だが、雑木林にはもともとある花ではなく、どうしたらいいものやら....。

2024年7月4日木曜日

ゴマダラチョウ、オナガサナエ、ランタナ

  ゴマダラチョウがかろうじて出ているらしい樹液を求めて、口吻をのばしていた。今年はクヌギの樹液が少ないようだ。


オナガサナエが止まっていた。よく見るとアリがたかっている。時々飛んでいたので、弱っているようには見えなかったが?何アリかは不明。

ランタナ
先日林縁に見慣れない可愛らしい花が咲いているのを見つけた。外来種のランタナのようだ。何故雑木林に?毒がある花だが、鳥は平気で実を食べるらしいので、どうやら鳥が運んで来たと思われる。
和名は花の色が変化するので、シチヘンゲ(七変化)あるいはコウオウカ(紅黄花)。南アメリカ産。要注意外来生物(外来生物法)、世界の侵略的外来種ワースト100 指定種。熱帯の多くの国々でやっかいな雑草になっているらしい。観賞用にも栽培されているようだが、路傍で見ることはあまり無いように思う。これから増えてくるのかも。数日後、花がなくなっていた。誰かが切って持ち帰ったようだ。
近くにヤマハッカ、ツリガネニンジンなどが秋に花をつけるが、このランタナの花は花壇にはいいが、雑木林には似つかわしいとはちょっといえない。まだ蕾がたくさんあったので、これからも咲き続けそう。はて、どうしたらいいものやら。