身近な自然  

2018年6月3日日曜日

クマバチ、アリの観察

路上にクマバチの♂がアリに襲われもがいていたので、助けて枯葉の上に置いてあげた。春先ブンブン飛んでいたクマバチも今の時期はほとんど姿が見られなくなる。今年生まれるクマバチは7月頃からなはず。この♂クマバチは昨年生まれで寿命を迎え、弱っていたのではないだろうか。

5月11日 古い軒先の垂木に作られた巣に入っていくクマバチが見られた。去年生まれの♀のクマバチがこの巣の中に卵を産み付けていると思われる。

この垂木にはクマバチの巣穴がたくさん見られた。

7月頃羽化した子クマバチが見られるはず.....。母親クマバチは子クマバチをしばらく見守って世を去るようだ。

昨日遊びにきた孫と一緒に庭のアリンコ(クロヤマアリ)をしばし観察した。

バッタを巣穴に運び入れるアリたち。実はヒナバッタさんに一匹犠牲になってもらい、アリの行動を観察することにした。一匹のアリがバッタの存在を見つけ、仲間に知らせに巣穴に入っていった。やがてどやどややってきて、運び始めた。

一生懸命仕事しているね....なんてことを孫が言ったので、へぇ~とちょっと感心する。やがてバッタは巣穴に消えていった。見事な連携プレイである。

別の穴ではハサミムシが運び込まれていた。結構大きな獲物をよくまぁ入れたもんだと思っていたら、やはり大きすぎて巣穴の奥に運び込めなかったらしい。すったもんだしたあげく(に見えた^^;)、外に運び出し捨ててしまった。翌朝見ても同じ場所にあったので、入れるのをあきらめたようだ。骨折り損なくたびれもうけ...だったねぇ~。

孫とあーだこーだ言いながらアリの観察、面白かった。

オオムシクイ通過

例年よりやや遅れて6月1日に旅鳥のオオムシクイがやってきた。縦横無尽に動き回るので、写真に撮るのは至難の技。2012年5月25日、まだコメボソムシクイと言われていた頃撮った画像。

6月1日のさえずり さえずりの前に短く地鳴きの声が入ることが多い
2日の朝も滞在(多分同じ個体)しており、林の南側でずっと地鳴きが聞こえた

ヒメウマノオバチ、ホソオビヒゲナガ、フタテンオエダシャク、ミカドトックリバチ、イトカメムシ、キボシカミキリ、キアシドクガ

6月に入り虫類も増えてきたようだ。最近見た昆虫たち。カタカナではなかなか覚えられないので、漢字(自己流)に当てて覚えようと....試みる。

ヒメウマノオバチ(姫馬之尾蜂)
以前にも見かけたが、じっと止まってくれないので、なかなか写真に撮れない。今朝、一瞬止まってくれた。アオスジカミキリの幼虫に寄生するハチ。ウマノオバチはシロスジカミキリの幼虫に寄生する。両カミキリムシに出会いたいもの。

ホソオビヒゲナガ(細帯髭長蛾)♂
クロハネシロヒゲナガ(黒翅白髭長蛾)はとっくに見られなくなったが、メタリックなヒゲナガが林縁でフワフワ飛んでいた。どこかに♀がいるはずだが....。


フタテンオエダシャク(二点尾枝尺)
褐色の帯が美しい蛾

ミカドトックリバチ(帝徳利蜂)
泥でとっくりのような巣を作る蜂。

イトカメムシ(糸亀虫)
これから葉の上でよく見られるカメムシ。本当に糸のように細い。

キボシカミキリ(黄星髪切)
桑の幼木についていた

キアシドクガ(黄脚毒蛾)
真っ白でなかなか美しい蛾だが、毒蛾


6月1日の夕方、林縁で今年初のアサギマダラが飛んでいるのを発見。南方から飛来してきたのだろうか。5月~6月の記録を見ると、橘山で2012年5月30日に、ここでは2006年6月7日に見ている。たまたま通過中の個体が見られたということのようだ。