オオタカの幼鳥が順調に育っていたが、やはり恐れていたことが起きた。7月19日まで幼鳥の姿を確認していたが、20日になって、幼鳥の声が全く聞こえなくなった。林を出ていくには早すぎるので、どうしたのだろうと思っていたが、22日、巣の下付近で幼鳥2羽の死骸を発見。最近ハシブトガラス(以下カラス)が非常に多く、その中でオオタカが子育てをしていることにちょっと違和感を持っていたが、やはり結末はこうだったのかと.....。以下は顛末の記録。
3月末頃からオオタカの姿が頻繁に見られるようになった。4月初め、コナラに造られたカラスの古巣近くにいるところを見る。この頃、カラスと追いつ追われつの闘いが繰り返されていた。
カラスの古巣
3月中旬から抱卵していたノスリが、孵化間近にもかかわらず、4月8日巣を放棄。何が起こったかは不明。4月7日までは画像にあるように抱卵する雌の姿が見られた。4月7日、抱卵するノスリの♀最後の姿。
4月10日、ノスリがオオタカがいたカラスの古巣に入っていた(@_@)。Iさん撮影
4月12日我が家の裏庭でオオタカ♂がカラスとバトルしているのが見られた。4月16日、ノスリの姿はなく、オオタカがカラスの古巣に小枝を運ぶのを見る。古巣をリフォームしてここで繁殖するらしい。カラスとのバトルはその後も続いていた。ノスリは林近くにいて、時々2羽で帆翔しているのが見られた。営巣は諦めたらしい。
4月18日、別の場所(スギの木)でハシブトガラスが抱卵しているのを確認。ところが5月中旬頃、巣を放棄したらしく、姿が見られなくなった。すでにヒナがいたと思われるが.....
5月31日 巣に立っている♀を確認
6月10日 そろそろ孵化?6月17日6月25日 ヒナ確認。孵化後2週間くらい?ヒナは2羽いるようだ
6月27日
7月3日
7月22日、巣の真下を見て回ったところ、近くで幼鳥2羽の死骸が.....
すでにシデムシなどが来ていたので、やはり20日の朝にハシブトガラスに襲われたのではないかと思う。実際何が起きたのかは想像するしかないが、今までオオタカとカラスとの攻防を見てきたことから考えるとカラスたちはオオタカの幼鳥を襲うタイミングを狙っていたと思われる。オオタカの♀が亜成鳥だったこともあり、経験のない若いペアだったのかもしれない。それにしても2年間繁殖ができたノスリまでが、巣を放棄したのはどういうことなのだろうか。オオタカの出現が影響していると思うが、最近のカラスたちの集団での行動をみていると、やはりカラスに追われたのでは?と思ってしまう。オオタカ憎し、同じ猛禽のノスリも憎しということかも....。
ノスリが去り、オオタカが去り、そして、ハシブトガラスたちが残った....
ノスリが去り、オオタカが去り、そして、ハシブトガラスたちが残った....
カラスの鳴き交わす声 → こちら
前橋市内で2年続けて繁殖したツミも3年目の今年は繁殖に失敗したらしい。抱卵からずっと観察している人の話ではやはりカラスにやられたのではとのこと。我が家の庭で巣作りしたキジバトもヒヨドリも繁殖に失敗。ハシブトガラス恐るべし。
0 件のコメント:
コメントを投稿