桃ノ木川上流の自然観察会 動物篇 | 身近な自然  

2024年7月13日土曜日

桃ノ木川上流の自然観察会 動物篇

 7日に南橘の自然観察と環境を守る会主催の自然観察会が桃ノ木川(田口町)で開催された。この場所での観察会は、今回で3回目になる。昨年の様子はこちら。昨年は観察目的のアオハダトンボは見られなかったが、今年何と♂♀両方ばっちり見られた\(^o^)/。一週間前の下見の時はハートマークの交尾も見られた。ちょうどアオハダトンボの発生時期ピークと重なったようで、ラッキー。以下、6月30日の下見と7月7日観察会当日の観察記録。(画像のほとんどはEさん撮影)


南橘地区の桃ノ木川で生息していた貴重なアオハダトンボは18年前をピークに減り続け、14年前に上流にあった堰が撤去されてからは急激に減少し、ここ5~6年はほとんど見られなくなっていた。源流近くで細々と命をつないでいてくれたようで喜ばしい。源流付近は流れが穏やかで、藻は少ないが、護岸されていない岸辺には草が多く、その草が水の中に張り出しているので、産卵ができているようだ。桃ノ木川は農業用水路だが、ここは源流ということもあり、合流する川がないことも、清流のシンボルであるアオハダトンボの生息を可能にしていると思われる。

アオハダトンボ♂

アオハダトンボ♀
交尾
ニホンカワトンボ 褐色型
ニホンカワトンボ 透明型♂

ニホンカワトンボ 透明型♀
ハラビロトンボ♀
アキアカネ
ハグロトンボは一匹のみ観察されたが、アオハダトンボ、ニホンカワトンボの時期が終わると、増えてくると思われる。

オニヤンマのヤゴ
1匹目は3人のお子さんを連れたお父さんが見つけ、2匹目はお子さんの一人が見つけてくれた。
顎がスゴイ。水の中では、獲物を見つけるとこの顎がのびて、鋭いギザギザで捕まえるシーンが繰り広げられる。
チョウ類では、ヤマトシジミ、ベニシジミ、モンシロチョウ、ヒメウラナミジャノメなどが見られた。
ヒメウラナミジャノメ

ツチバッタ
ショウリョウバッタ まだ幼虫のよう

ナガヒョウタンゴミムシ
ブロックを持ち上げたところ、出てきた。容器に入ってもらう。大あごが立派。
水生生物調査
カワニナ
非常に多い。ということはゲンジボタルもたくさん見られるようだ。
カワトンボ、ハグロトンボなどのヤゴ

ヒゲナガカワトビケラ
礫が少ないのでトビケラ類はほとんど見つからないが、多少ある石についていた。
ヨシノボリ
コオイムシ 群馬県のレッドデータにも載っている絶滅危惧種
チラカゲロウ
トウキョウダルマガエル
サワガニ 
死んでいたが、観察会で毎回見られるので生息しているようだ。
アメリカザリガニ 
結構多い。とてもきたない水の指標種になっている。上記サワガニはきれいな水の指標種なので、両種が入り混じっているが、アメリカザリガニの方が多いと思う。

タイワンシジミ
どこの水域でも見られるようになった外来のシジミ。

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