ホソミイトトンボ | 身近な自然  

2025年9月25日木曜日

ホソミイトトンボ

 9月17日の早朝、雑木林のアズマネザサがまとまってあるところを降りて行ったところ、小さなイトトンボがワサワサ飛びだしてきた。数十匹どころではないおびただしい数の大集団。ホソミイトトンボだった。近くに田んぼはあるが、いったいどこでこれだけの数が発生したのか??

この場所でのトンボの初記録は知人が確認した2016年だが、私が初めて見たのは2021年9月20日のことだった。その後毎年見るようになったので、確実に増えているようだ。もともとは西日本に多い種だったらしいが、温暖化の影響か、北上しているようで普通種になりつつある。

17日以降、さすがに林内にばらけたのか、今同じ場所でみられるのは減っている。それでも結構いる。このトンボは夏型と越冬型の一年2化の非常に珍しいトンボ。今見られるのは越冬型でこのままこの林で越冬する。

名前のとおり非常に細いからだ。この体で越冬できるのが不思議。
手で捕まえても潰してしまいそうなので、容器に入ってもらった。大きさは4センチ弱。これから変身して、茶褐色になり周りの冬色に溶け込む保護色に変化していく。

冬越しするトンボはホソミイトトンボの他ににオツネントンボ、ホソミオツネントンボがおり計3種のみである。いまでもはっきり覚えているのが、2004年1月31日の冬晴れの日に偶然見たホソミオツネントンボ。目の前をひらりと飛んでくれたので気が付いた。この色のトンボが止まっているところを見つけるのは至難の技。

ホソミイトトンボの越冬体を是非見たいもの。

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